5235個の金型・サンプルを131社に無償保管
矢崎総業の子会社である矢崎部品(東京)は、主力商品ワイヤーハーネスの製造に必要な金型やサンプルを取引先131社に長期無償で保管させた。保管対象は金型5235個と製品サンプル、さらに品質記録の帳票類に及んだ。
業者は費用未支払いとメリットなしと主張
矢崎部品は支払代金に保管費用が含まれると認識していたと説明した。業者側は「代金に費用が含まれている認識はなく、メリットは何もなかった」と回答した。一部業者は倉庫を自費で借りるなど負担を強いられた。
公取委は保管費用支払と再発防止を勧告
公正取引委員会は下請法違反(利益提供要請の禁止)を認定し、矢崎部品に対し勧告を行った。勧告内容は取引先への保管費用支払いや社内研修によるコンプライアンス強化を含む。矢崎部品は既に保管費用を支払ったとした。同社は勧告を「厳粛に受け止め、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めていく」とコメントした。